塾講師の傍らシンガーソングライターとして活動する、浜竹在住の58歳、かわもとひろのぶさん(本名:河本啓伸)。湘南地域で年2回ワンマンライブを開催し、節目の10回目となる11月11日(日)には、友人である直木賞作家・重松清さんをトークゲストに招く。
2人の出会いは早稲田大学在学中、かわもとさんが出演するライブハウスに偶然重松さんが来場したこと。重松さんはかわもとさんのライブに足繁く通い語り合い、その楽曲は、「重松作品」にも影響を与えたという。
重松さんがかわもとさんに送ったメールの一部にはこう記されている。”情景描写にいちいちしびれていました””要するに、ディテールがあるんだ。そのディテールに惹かれて、影響を受けているのだと思う””僕はかわもと作品を短編小説を味わうように聴いていたんだな、と思う”。
かわもとさんは歌手デビューの夢を追い、20代後半の時に受けたオーディションで全国大会まで進んだ。「いける」と自信を持って臨んだが、グランプリを掴んだのは、現在も一線で活躍する槇原敬之さんだった。
再び音楽活動へ
その後、音楽から身を引き、会社を興して塾講師に転身。所属する「茅ヶ崎ロータリークラブ」の会長を務めた2010年には、記念講演に重松さんを招いた。その時、重松さんから「何で音楽をやらないの」と言われ、「笑ってごまかした」と振り返るかわもとさん。
音楽活動からはすでに20年遠ざかっていた。それでも徐々に「創作意欲に年齢は関係ないと思うようになっていった」といい、「重松さんや聞き手の心に響く楽曲を再び作っていきたい」と5年前から活動を再開した。
自ら”58歳。オールドルーキー”と掲げる11日のライブ「かわもとひろのぶLIVE#10」は、は藤沢ライブ館3階楽友ホール(藤沢市藤沢93)で午後5時開演。税込4千円(ワンドリンク付き)。詳細はHP【URL】kawamotohironobu.com、【携帯電話】090・1438・0565へ。
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