昨年末の全国高校駅伝(都大路)で、茅ヶ崎在住の吉村玲美さん(白鵬女子3年)と小谷真波さん(同2年)、力石暁君(鎌倉学園2年)が師走の京都を駆け抜けた。
神奈川代表として2年連続出場を果たした白鵬女子(横浜市)。その中心を担うのが、エースで主将の吉村さん=美住町=であり、成長著しい小谷さん=松浪=だ。
前年に続き、エースが集う1区(6Km)に起用された吉村さんは、2位集団でレースを進めた。勝負を後半の登りと捉え、残り1Kmからスパートを仕掛けた吉村さんは、11番目(19分47秒)に中継所へ飛び込んだ。1年前より3秒、区間順位も1つ上げた吉村さんだったが、「登りで甘さが出た。もう1回走りたい」と悔しさを滲ませた。
エースが繋いだ襷(たすき)は2区以降順位を落とし、27位でアンカー・小谷さんへ。2番目に距離の長い5区(5Km)を任された小谷さんは、前のチームを次々と抜き去り、ゴールの西京極陸上競技場に入ってからも2人をかわしてフィニッシュ。区間13位(16分27秒)、5人抜きの快走でチームを22位に押し上げた。個人の大会も含め今回が全国デビュー戦となった小谷さんは、「緊張したけれど楽しかった」とゴール後に目を輝かせた。
今大会、白鵬女子の選手たちはミサンガを手首に巻いた。出場唯一の3年生・吉村さんが「自分の思いを編み込んで来年に繋げてほしい」と手作りし、大会前に後輩たちにプレゼントした。エースの思いを右手首に宿して好走した小谷さんは、「来年は1区を走れる選手になりたい」と吉村さんの後継に名乗りをあげ、強豪校の躍進を誓った。
歴史刻んだ一員
白地に赤のユニフォームが初めて都大路を疾走した鎌倉学園。そんな記念すべき大会で、力石君=松林=は2年生ながら留学生や準エースが揃う3区(8・1075Km)に登場した。
1・2区で波に乗った鎌学は、6位で力石君へ。周囲の速い選手に惑わされず、「最初は抑えて入った」。しかし、なかなかペースがあがらず、汗もかかず。順位を12位に下げて襷をリレーした。区間32位(25分22秒)。全国でも「いつも通り」を誓った力石君だったが、「体が冷えていて体温調整に失敗。チームに申し訳ない」と視線を下げた。
鎌学は初出場ながら16位に。力石君には来年もある。環境への対応力を養い、目指すは都大路でのリベンジ。「強くなりたい」。2年生ランナーは渇望を力に変える。
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