スポーツ庁が全国の小学5年生と中学2年生の男女を対象に行った2018年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果が、このほど公表された。
調査は2008年度から始まり、握力や50m走、ハンドボール投げなど8種目の体力テストと、運動習慣や食生活などに関するアンケートで構成。毎年4月から7月にかけ行われ、通称「体力テスト」などとも呼ばれる。
茅ヶ崎市は小中男女各8種目・計32種目中、14種目が国の平均値を上回った(昨年比2種目増)。一方で、全種目を総合した体力合計点は、小5が男女ともに昨年より上昇、中2は男女ともに昨年を下回る結果となった。
アンケートでは、「運動が好き」「やや好き」と答えた割合が8〜9割を占め、全国平均と並んだ。
市教育委員会の新居博志さん(48)は「例年茅ヶ崎では『運動が好き・やや好き』の割合が多い。学校体育では、体力向上に限らず、“苦手だけど好き”という子どもを増やすことも重要」と説明する。
「運動の楽しさ学んで」体力向上サポーターも
茅ヶ崎市では50m走とソフトボール・ハンドボール投げの結果を、学校教育における体力指導の指標としている。50m走は小中男女ともに全国平均をほぼ例年上回っている。ボール投げは、小5男子を除き、ほぼ例年全国平均を下回っている。
市は、文科省からの委託事業として、2014年度から3年にわたり「体力向上サポーター」を導入し、現在も規模を縮小して継続している。外部専門家の特別授業で、特に茅ヶ崎では、機械計測を用いた「かけっこ教室」に力を入れている。
市教育委員会の新居さんは「50m走はサポーター事業の結果が反映されている。ボールは『投』自体の経験が不足している」と分析。さらに、「体格差などに縛られない個々の計測結果をもとに、自身の課題を見つけ改善することで、みんなが達成感を得られるメリットもある。学校体育を通じ、生涯教育につながる『運動の楽しさ』を子どもたちが学んでくれれば」と話した。
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