市教育委員会の教育長に就任した 竹内 清さん 美住町在住 62歳
”自ら学ぶ心”を大切に
○…4月1日付で、茅ヶ崎市教育委員会の教育長に就任した。モットーは『自ら学ぶ心を大切にする』。学び得た知識は生きる力となり、コミュニケーションのツールにもなる。子どもたちや保護者、市民の学ぶ意欲が生涯にわたり拓けていくことを願い、「全市民が本領を発揮できるような教育行政とまちづくりに取り組んでいきたい」と力強くうなずいた。
○…5人兄妹の4番目として茅ヶ崎市で生まれ育つ。手先が器用で、壊れたおもちゃからモーターや豆電球などを外し、別の玩具に作り変えることが遊びの一つだった。中学生の頃に父を亡くし、それからは母を助けるように家事の一端を担った。苦手な美術を好きにさせてくれた教諭、就職か進学かで迷った際に背中を押し知恵を授けてくれた担任。大学4年の就職活動時にこれまでの出会いを振り返り、「人生の節目に恩師あり」と教諭を志した。そして、大学卒業後にアルバイトをしながら通信教育で教員免許を取得。柳島小で教諭人生をスタートさせた。
○…学校教諭のほか、市教委の教育指導担当部長などを歴任。梅田小の校長として定年を迎えた。「1番の思い出は」との問いに、すべてが大切と前置きした上で「特別支援学級の子どもたちと過ごした時間かな」と穏やかな笑顔をつくった。何事にも一生懸命取り組む姿に心打たれたといい、「幸せな時間だった」と目尻を下げた。定年後は、市福祉事業団つつじ学園の施設長を務めた。
○…妻と2人の子ども、義母の5人暮らし。趣味は日曜大工。自ら修理を重ねた自転車は14年の付き合いで、市庁舎への通勤も共にする予定だ。最近、80代の知人が大学へ通い始めた。「学ぶ心の素晴らしさを、ひしと感じた。私自身も成長しながら職務を全うしたい」
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