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きれいな川を次世代に 小出川に親しむ会が30年誌製作

文化

掲載号:2019年4月26日号

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完成した記念誌を手に取る久子さん(右)と富雄さん
完成した記念誌を手に取る久子さん(右)と富雄さん

 小出川周辺の景観美化や自然保護活動に取り組む市民団体「小出川に親しむ会」が今年3月、設立30年を記念する冊子を発行した。冊子に込められた30年の歴史と、製作に込められた思いを取材した。

 「今の環境を少しでも後世に残せるように」と、小出川に親しむ会は1987年の立ち上げ以来、大気汚染測定や水質測定、多自然型工法による護岸整備の提案など環境保護活動に尽力してきた。長年の功績が評価され、18年には環境大臣表彰の栄誉も受けた。

 記念誌にはこれらの活動の歴史が小出川の豊かな風景写真とともにつづられている。表紙を飾るのは、萩園橋下から下流を望む小出川の風景画。市内外で活躍する生物画家で元会員の森上義孝さん(76)が手がけた。「依頼には二つ返事で快諾。幼い頃から慣れ親しみ、育ててもらった小出川への憧憬を込めた」と話す。

 代表の丹沢久子さん(72)は「地道であっても”できることをできる範囲で”楽しみながら続けてきた。これからも次世代のための、みんなの小出川であってほしい」と思いを語る。

編集の裏側

 2017年に30周年を迎えた同会。環境保護活動を支援する(一財)セブン―イレブン記念財団の助成を受け、翌年の春に冊子の製作が本格始動した。月に1度の打ち合わせを経て、会員や会と関わりの深い22人が休耕田の解消を目指す古代米の栽培や、川沿いで地域住民がウクレレやギターを演奏する「おさかなびっくりコンサート」、周辺に飛来する野鳥の観察記録など川の持つ豊かな自然と地域交流の様子を紹介している。

 製作の助けとなった発行100号目を迎えた「小出川通信」。久子さんは「図書館に1号から並んでいるのを見て驚いた。地域に大切にされていることがうれしい」と話す。久子さんの夫・富雄さん(72)は執筆のほか、集まった原稿の編集と校正を担当。「慣れない校正と妻のダメ出しで少し発行が遅れたけど、役に立つ冊子が出来たと自負しているよ」と冗談めかして笑う。

 完成した300部は会員に配布するほか公民館などに配架すされる。6月発行予定の小出川通信では、編集後記として周囲への感謝と苦労話も紹介したいと話す富雄さん。「小出川の流れのようにゆっくりと継続して活動をつなげていきたい」と目を細めた。

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