茅ヶ崎・寒川 教育
公開日:2019.09.13
カンボジアの子どもへ鉛筆を
石子さんの”体験型”授業
浜竹在住の石子貴久さん(41)が主催する体験型授業「スタディーツアー」が8月下旬に開催され、市内外から寄付された中古鉛筆2千本以上が、8月27日にカンボジアの子どもたちに届けられた。
カンボジアでは物をもらう時、合掌して受け取る。小さな手を合わせてお辞儀のように軽く頭を下げて鉛筆を受け取る子どもたちを思い起こし、石子さんは「もらった文具を大事そうに持って帰ってくれた」と優しい表情を浮かべる。
スタディーツアーは、一般的な観光旅行とは違い、訪問国の人々との出会いを通じて国際交流について学ぶ旅。石子さんは日本の18歳から29歳までの若者を対象にカンボジアで教育支援活動を行うツアーを企画した。30回目となる今回は県内外から6人が参加し、8月21日から29日までの8泊9日の日程でカンボジアの各地を巡った。
世界遺産のアンコールワットや、ポル・ポト政権下で300万人以上が虐殺されたキリングフィールドで歴史を学ぶとともに、バナナの繊維を使った製紙事業で就労支援を行う現地団体を見学した。
茅ヶ崎のほか、福岡や大阪から集められた鉛筆は、首都プノンペンから車で3時間ほどの農村の小学校の子どもたちに届けられた。現地で出前授業を行った10代の女性は、「準備していた出前授業は失敗ばかり。でも色々なことにチャレンジができた」と振り返った。
「自分の目で見て」
石子さんとカンボジアの縁の始まりは大学時代。日本テレビ系『進ぬ!電波少年』に出演し、9カ月間現地の道路舗装に携わりながら、現地の生活を目の当たりにした。2011年にツアーを主催する一般社団法人ホワイトベースを設立。以来、カンボジア各地に埋もれる昔話を発掘し、絵本を作成・伝播するなどの教育支援を行っている。
石子さんは「私がツアーを通して大事にしているのは”ステレオタイプ”を捨てること。参加者には自分の目で見て、感じたことを、これからの人生で役立ててほしい」と語った。
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