神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2019年9月27日 エリアトップへ

茅ヶ崎市立病院 経営改善へ具体策 救急受け入れ拡充など

社会

公開:2019年9月27日

  • X
  • LINE
  • hatena
別棟も開設した市立病院
別棟も開設した市立病院

 茅ヶ崎市は赤字決算が続く市立病院の経営方針「茅ヶ崎市立病院リバイバル・ロードマップ」を作成したと、9月17日に発表した。2023年までの4年間で、人件費削減などの支出減と、救急受け入れ拡充などの収入増策を中心に、補填的財政支援を受けながら経営改革に取り組む。

 2016年度、17年度と2年連続で約10億円の赤字決算となった市立病院。17年度から経営改革に本腰を入れ、医業収益は向上したが、電子カルテ導入や年金制度の見直しに伴う法定福利費増などによる支出増が続き、赤字解消には至らず。一般財源負担金も減少傾向にあり、消費増税、20年度の地方公務員法改正も控え、現状では来年11月には現金が枯渇する恐れとの試算が出ていた。

 支出減策は、人件費と物件費を柱とする。人件費は業務委託化や給与体系適正化など縮小に動く一方、職員定数に関しては働き方改革も背景に現場の声も反映させる。物件費は、これまで行っていなかった高額医療機器の更新計画の全体共有から始め、整備委員会の仕組み自体も見直す。

 収入増策は、来院者数や1人1日あたりの単価向上を目標とした。事務型の業務フローの効率化と併せ、医療点数増につなげるべく医療サービスの拡大向上を図る。具体的には、今年度開始した形成外科や来年度開始予定の口腔外科に加え、7月からの別棟運用開始で確保された本館のスペースを活用し、救急エリア、内視鏡室、化学療法室の拡充を目指している。

 特に救急は、そもそも市立病院が拠点病院として地域のかかりつけ医院からの紹介を主としており拡充が急務。受入態勢整備に加え、7年ぶりに懇話会を復活し、地域医院らとの関係を強化する。

補填的財政支援も実施

 ロードマップ達成に向けた財源として、本来の一般会計負担金額に加えた補填的財政支援も盛り込まれた。2023年までの限定措置として行う。

 全国的にも公立病院の経営状況は厳しく、市立病院も地域包括ケア病棟の導入や民営化なども視野に入れた経営形態のあり方について回答を出すことになっている。新たな経営計画は来年度下半期にパブリックコメントを実施予定。病院総務課は「地域の医療のため今後も尽力したい」とした。

<PR>

茅ヶ崎版のトップニュース最新6

ゼロカーボンへ協定

茅ヶ崎市

ゼロカーボンへ協定

寒川町、東京ガスと締結

4月12日

住宅・商業地上昇率トップ

公示地価

住宅・商業地上昇率トップ

茅ヶ崎市 駅近需要続く

4月12日

避難所3〜7日分を備蓄

災害時トイレ

避難所3〜7日分を備蓄

「自宅避難」は想定外

4月5日

加山さん銅像お披露目へ

加山さん銅像お披露目へ

11日、名誉市民証も贈呈

4月5日

消防団に新型車6台導入

茅ヶ崎市

消防団に新型車6台導入

操作性向上 高齢化に対応

3月29日

パリパラ代表に決定

パラ水泳選手田中映伍さん

パリパラ代表に決定

選考会で派遣基準クリア

3月29日

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

書家・稲村瑞穂さんが個展

4/27〜5/1

書家・稲村瑞穂さんが個展 文化茅ヶ崎市

「一期一会」テーマに

4月27日~5月1日

茅ヶ崎版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook