「ほむたんマルシェ」を立ち上げた 嵩(すう) 比呂志さん 下町屋在住 67歳
街想う野心家
○…「住みやすい街でいつづけよう」をスローガンに掲げ、下町屋のホームタウン茅ヶ崎自治会300世帯の会長を務める。コロナ禍によって外出が億劫になってしまった高齢者の外出支援や、経営に苦しむ飲食店のために「ほむたんマルシェ」を立ち上げた。
○…岐阜県生まれ。幼い頃から凝り性で、家の近くに古墳があった影響か、考古学者を夢見ていた。しかし、画家を志した経験を持つ父の「夢を生業とするには辛いぞ」という言葉で、関心は理系に。そこから中・高とトランジスタラジオいじりに熱中し、東北大工学部を経て東芝に就職。研究所で20年、電子製品の開発などに携わった。
○…59歳で文科省に出向。東日本大震災被災地の防災強化の取り組みや、大学や企業から公募した事業の評価委員などを務め、「課題解決のためよく話し合い、使える技術を活用していく」ことの重要性を再認識した。その後、経産省への出向時にホームタウン茅ヶ崎自治会の副会長に就任。2018年に会長になった。今年の春からコロナが流行すると高齢者の多い自治会の買い物や外出の課題が浮き彫りに。移動販売や鶴嶺のマルシェなどにヒントを得て、「自分たちで商店を呼べばいいんだ」と「ほむたんマルシェ」を思いついた。
○…現在は妻と2人暮らし。寒川と北海道に住む娘2人がそれぞれ孫を連れてくるのを楽しみにしている好々爺だ。趣味はやはりパソコンいじり。最近はネットで故障したパソコンを購入し、修理してネット上で売っている。「使えるものはなんでも使う」はもはや座右の銘。マルシェ立ち上げの次なる野望は市全体に広げること。「そのために住民や商店、他の自治体も巻き込んでいく」と前を見据えた。
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