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茅ヶ崎・寒川 文化

公開日:2020.08.07

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魅力引き出す"茅ヶ崎ジーンズ"
東海岸南で工房、工藤琢さん

  • ▲“ジーンズ博士”の工藤さん

  • ▼尻に余裕があり、後ろ姿にメリハリを感じられるデザイン。凹凸感を重視し、ポケットだけでも太さや白さの異なる4種の糸を使用するほか、上半分は尻が上がって見えるように、生地を2枚重ねる

 湘南のカジュアルなライフスタイルに欠かせない「ジーンズ」。その人らしさやその人の魅力を存分に引き出してくれるオーダーメイドの”茅ヶ崎ジーンズ”と出合える工房が、東海岸南にある。「touch is love Ⓡ JEANS store」では、ジョン・レノンの名曲『Love』の一節が店名の由来の通り、工藤琢(おさむ)さん(52)が手掛ける愛情たっぷりのジーンズを求めて、北海道から訪れる人もいる。



 しなやかさを感じられる上質なビンテージデニム生地を使って、時代に合わせたストレートラインのジーンズを作り続けてきた工藤さん。「大切なことは、かっこいいとか、スタイルがよく見えるとかじゃない。その人の内面の魅力を引き出したり、その人らしく生き生きと気持ちが良い日々を送れるような上質なジーンズを提案したい。仕事や子育てでも、一生懸命にやっている人にふさわしい上質なものを身に付けると、もっと素敵に見えるよって伝えられれば」と笑う。



実家は割烹旅館、祖母の仕込みが原点



 原点は、幼少期に祖母から培った「もてなし」の心にある。秋田市の割烹旅館の長男として生まれ、物心のつく頃には、厨房で塩加減をみたり、盛り付けや皿洗いを仕込まれたという。大学卒業後はスポーツ用品メーカーを経て、名門「リーバイス社」でジーンズの商品企画の中心メンバーに。その後、ジーンズコンサルタントとして独立し、商品企画をはじめ、中国やベトナムなどの工場に赴き、生産・品質管理のノウハウを指導。2011年に長年住む茅ヶ崎で、オリジナルブランドを立ち上げた。



 茅ヶ崎の海はもちろん、そのまま都会のラウンジに履いて行ってもかっこいいジーンズを目指す工藤さん。履き心地や上質さを求め、形やデニム生地、色、デザインなど、細部まで心を砕く。「人は素材の凹凸(おうとつ)感を感じることで上質さや深みを感じる」と言い、特にデニムのやさしさを大切にしているため、履いた瞬間にほわっと包まれる安心感が。これは試した人にしか分からない風合いで、これこそが「タッチ イズ ラブ」たる所以だ。また、どんな靴にでも似合うよう、裾部分は紺色の糸を使うことで、スリムで足長に見える効果も狙う。



白いステッチは波をイメージ



 顔とも言える右尻のポケットには、海辺のしずくを思わせる涙型のステッチをはじめ、水平線をモチーフにした紺色のステッチ、波をイメージした白色の曲線を施し、”茅ヶ崎ジーンズ”に仕上げる。「ジーンズの修理をしていて嬉しいのは、ポケットの中から砂が出てきた時。これを履いて海に行ってくれてるんだなと、幸せな気持ちになります」。これからも唯一無二のジーンズで、人々を輝かせる。



 デニムトートバッグA4サイズを抽選で読者1人にプレゼント。希望者はハガキに〒、住所、氏名、年齢、紙面の感想を記入し、〒254―0032(平塚市八千代町1の23の3F)タウンニュース「ジーンズ」係へ。8月14日(金)必着。

 

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