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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2020.09.25

ビーチテニスの新プロジェクトを立ち上げた
相澤 幸太郎さん
緑が浜在住 40歳

いくつになっても挑戦

 ○…全日本選手権優勝は4連覇を含む5回。日本のビーチテニス界を引っ張ってきたパイオニアは昨年引退し、新たな野望を抱いて8月から活動をスタートした。市内緑が浜に有望な若手プレイヤーを集め、一軒家を借りて共同生活。目と鼻の先の砂浜で、指導にあたる。「もっと上に行きたいという選手たちが、ビーチテニスでチャレンジできる場を作ってあげたかった」と熱く語る。

 ○…埼玉に生まれ、小学生の頃は野球に打ち込んだ。スポーツでトップを狙いたいと思っていた少年の体は小さく、中学入学時の身長は139cm。「野球よりも、母親がやっていたテニスの方が身長が低くても戦えるんじゃないか」と考え、中学では軟式テニス部、高校は硬式テニスに熱中し県ベスト16入り。専修大学を経て、神奈川のテニススクールでコーチとして働いていた。

 ○…転機は28歳のとき。当時藤沢に住んでおり、休日に散歩に出かけた鵠沼海岸でビーチテニスに偶然出合った。今振り返れば、イタリア発祥の競技が日本に持ち込まれて、わずか1カ月ほどの時期。砂浜で5、6人が練習していた光景に胸が躍った。「自分がテニスで得意としていたサーブやボレー、スマッシュが活かせる」とその場で練習に混ぜてもらい、その後は虜に。そこにいたメンバーの一人とダブルスのペアを組み、2013年から5度の日本王者となった。

 ○…現在は若手育成のほかに、車いすテニス日本代表のサポート、ビーチスポーツの普及を目指す一般社団法人の代表と、多忙な日々を送る。隙を見つけては、藤沢に暮らす妻と2人の子どもとの時間も大切に。目下の目標を問えば、「茅ヶ崎から活躍する選手を輩出すること」。新たな波は、起きたばかりだ。

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