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障害者グループホーム コロナ禍も「見守る」役割

社会

掲載号:2021年3月12日号

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入居者と話す大森さん
入居者と話す大森さん

 市内2カ所で運営される「和音グループホーム湘南」は、精神障害または知的障害のある人が住む一軒家。昨年6月に東海岸北、10月に矢畑でそれぞれ開所したばかりだ。主に両親が高齢になった50代前後の男性が入居し、生活を送っている。コロナ禍における障害者グループホームの生活を取材した。

◇  ◇  ◇

 「私たちは共同生活の場を運営している。入居者の安心安全を守るのが私たちの使命」。そう話すのは、同所を運営するひまわりケア株式会社(本社/川崎市)の大森義久さん(58)だ。アルコール消毒を玄関やリビングに設置するほか、食事をする空間にパーテーションを備え付けた。

 そして重点的に行うのが、入居者に対する外出時のマスク着用と手洗いの奨励だ。しかし「中には、日々の習慣を無理に変えようとすると混乱してしまう方や、どうしてもマスクを忘れてしまう方も」と大森さん。コロナ対策を丁寧に促したり、ニュースを一緒に見るなどして、徐々に定着していった。

 入居者の横山英樹さん(55)はコロナ対策について「(生活の場におけるパーテーションは)冷たいイメージがありますね」と苦笑する。高齢者向け住宅に住む親との面会時間が限られているのも、残念なことのひとつだ。「今は仕方ないですが、落ち着く日が来てほしいです」

接すれば「普通」

 昨年11月、入居者のひとりが通う作業所において、職員が新型コロナに感染した。その入居者もPCR検査で陰性が出るまでは、他の入居者と生活動線を変えるなどの対策を実施。一方で、大きな不安を抱える入居者にスタッフは丁寧に声をかけ、見守っていることを伝え続けた。「『見守る』というグループホームの良さが、コロナ禍によってわかってきた」と大森さんは語る。

 また、障害者という言葉が独り歩きし、近隣から偏見に晒されるなど、障害者グループホームと地域の共存には課題も残る。「判定に照らせば確かに支援が必要ですが、接すれば『普通』の方ばかり。それを知ってもらうのも、私たちが目指すものです」

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