茅ヶ崎・寒川 コラム
公開日:2021.04.23
茅ヶ崎市文化資料館
おうちでミュージアム
連載Vol.11
土偶
今回ご紹介するのは「土偶(どぐう)」です。茅ヶ崎市内では、縄文時代の土器や住居の跡などが多くの遺跡で見つかっています。約1万2千年前から、茅ヶ崎に人が生活していたことが分かっています。
その縄文時代を象徴するものの一つが「貝塚(かいづか)」です。市内では西方貝塚、行谷貝塚、堤貝塚(県指定史跡)、久保山貝塚、丸山貝塚(遠藤貝塚)の5つの貝塚が確認されています。貝塚からは、ダンベイキサゴやシジミ、チョウセンハマグリなどの貝のほか、マダイやウツボなどの魚やシカやイノシシなどの獣の骨が見つかっています。また、土器や石器、土偶なども見つかっており、貝塚がただのゴミ捨て場ではなく、自分たちが採ってきた食糧への祈りの場所ではないかとも考えられています。
今回、紹介する行谷貝塚の土偶は、まゆ毛・目・鼻・口が表現されています。久保山貝塚の土偶は、当時の人々の髪型や衣服の模様などが想像される、興味深い表現をしています。縄文時代の茅ヶ崎でのくらしや、文化について考えさせてくれる貴重な資料です。
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