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茅ヶ崎・寒川 文化

公開日:2021.05.21

「売上は10分の1に」
「まん延防止」で経営に打撃

  • バーを休止しカフェの形態になった「蜜柑」(元町)

 神奈川県は茅ヶ崎市に対して「まん延防止等重点措置」を5月12日から31日まで(予定)適用している。

 飲食店等には営業時間を午後8時までに短縮するよう要請し、酒類の提供は終日停止に。また、ショッピングセンター(生活必需品を除く)や映画館などについても短縮を働きかける。

現場は苦しく

 茅ケ崎駅前で「COFFEE&BAR蜜柑」を営む原田晶平さん(42)は「バーという看板を掲げている以上、応急処置的にカフェにしたが上手くいくはずもない。売上は半分以下になった」と話す。一方で「軽食・スイーツの充実、ノンアルコールドリンクの開発などお客様からのアイデアを形にしている。これからはお客さんと一緒に、新しいお店を作り上げていきたい」と新たな側面ものぞかせる。

 アメリカンダイナーエイト(中海岸)の山崎優輔オーナー(34)は、「発表がギリギリで、ビールの生樽などは開けてしまうと次に店を開ける日までもたない」と、措置実施直前まで半額でドリンクを提供。適用前日は常連客が多く来店した。「お客様にもうれしいと言われ、こちらも助けられた」(山崎オーナー)

 また、1983(新栄町)の堀川孝店長(37)は「ランチはお酒に誘導するメニューが多く、土日の9割が昼飲みだった。売上は10分の1に落ちたが、今はテイクアウトの需要が伸びている」

 同措置の協力に応じない店について、市では市民からの情報提供を県に報告しているほか、県は見回りの際に見つけ次第、要請文を渡す等お願いに回っている。

 見回りは、「業者別のガイドラインを守っているか」を県が委託している業者が、「協力に応じている店舗が実際に時間短縮しているか」を県暮らし安全防災局の職員らが中心に行っている。

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