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茅ヶ崎・寒川 社会

公開日:2021.06.04

危険顧みず人命救助
紅綬褒章受章者に伝達式

  • (左から)吉野さん、佐藤さん、小澤消防長、小野寺さん

 2020年4月24日にJR茅ケ崎駅のホームから線路上に転落した女性を救助した吉野修司さん(71)、佐藤光亮さん(62)、小野寺穂波さん(49)が2021年春の紅綬褒章を受章した。これに伴い5月26日、茅ヶ崎市役所本庁舎消防会議室で紅綬褒章受章を記した「褒章の記」の伝達式が行われた。

 式では、小澤幸雄消防長から一人一人に褒章の記が手渡された。小澤消防長は「事故の危険を顧みず人命を救助した勇気を称えるとともに改めて感謝したい」と述べた。

 3人は、特急列車の通過が差し迫っている中、線路に転落した女性を冷静な判断と迅速な行動で協力して救助を行った。転落した女性は、自立歩行ができない危険な状況で、適切な救助がなければ、生命の危険もあったという。

 吉野さんと佐藤さんは「このような賞をいただき大変うれしく思います。当たり前のことをしただけです」と話し、小野寺さんは「吉野さんと佐藤さんのお手伝いをしただけ。電車に乗るときには必ず非常ボタンを確認するようにしています」と語った。

 褒章の授与は本来、皇居で実施される予定だったが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっていた。国では秋ごろに受章者を皇居見学に招く予定だという。

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