｢PASSIFIC BREWING（萩園２６４４の３）」は、高校時代からの友人同士である東海岸北在住の大庭陸さんと都内出身の山本俊之さんが今年９月から始めたブルワリー。
特にこだわっているのは「湘南を拠点に地方とつながること」。原材料の麦芽にはドイツ産やイギリス産を使用するが、そこに熊本のゆずや二宮町産のレモングラスを加えた季節限定の商品も手掛けている。
大庭さんは「将来的には地方にもビール工場を作り、麦芽や季節の原材料などを作る農業から携わっていきたい」と今後を見据える。
自由で楽しい飲み物
ビールへ情熱を注ぐ理由を「好きだからとしか言いようがない」と大庭さん。飲食店で勤務していた時にクラフトビールに出合い、その奥深さに魅了され「自分で作りたい」と思うようになった。
その後、酒造会社で醸造を７年学び、独立を決めた。山本さんは主に醸造以外の社内業務を行っている。
飲食店などで働きながら開業準備を進めてきた２人。知人の飲食店経営者から紹介を受け、もともと精密機器加工場だった場所を改装してブルワリーとした。
クラフトビールの魅力を「少量多品種の商品作り」という２人。「ビールは自由で楽しい飲み物。『楽しいところにはいつもクラフトビールがある』という未来を夢見ている」。
商品は市内では「ビアカフェホップマン」や「ＱＵＥ」で飲むことができるほか、日曜日に不定期で一般向け販売を行うことも。突然の訪問は対応不可。営業日はインスタグラム「@passificbrewing」で確認を。（問）同ブルワリー【メール】orderpassificbrewing@gmail.com
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