茅ヶ崎市文化資料館 おうちでミュージアム 連載Vol.20
張子の虎
今回ご紹介するのは、今年の干支にちなみ、張子の虎です。
張子は、竹や木などで組んだ枠や、粘土で作った型に紙などを張りつけ製作されます。張子の技術は、2世紀頃に中国からアジアやヨーロッパに伝わり、日本には平安時代頃に伝来したといわれています。日本各地で郷土玩具などの製作に用いられ、特に、犬張子は安産や子供の健康を祈願するお守りとして江戸時代に流行しました。
張子の虎は、頭部に触れると振り子のように揺れ動くようになっています。子どもが虎のように強く、たくましく育ってほしいとの願いを込め、縁起ものとして贈られ、端午の節句や八朔(旧暦の8月1日)で飾られるようになりました。
なお、「張子の虎」は、首を振る癖のある人、また、虚勢を張る人や見かけだおしの人、外見は強そうだが実は弱いものを形容する言葉として、日本だけでなく、中国語圏や英語圏でも用いられています。
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