柳島や浜見平地区などをエリアとする湘南地区まちぢから協議会(後藤金蔵会長)が3月5日、地区内の信号機のない横断歩道3カ所で、歩行者が「手を挙げた場合」と「挙げない場合」の車両の一時停止について調査を行った。結果、手を挙げた場合の一時停止率は8割(挙げない場合は約6割)を超えた。
交通事故防止に力を入れる湘南地区。後藤会長が、JAF(日本自動車連盟)が毎年実施している「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」の2021年の結果を見た際、一時停止率の全国平均は30・6%だったにも関わらず、神奈川県は27・9%で下回っていることを確認した。もっとも高い長野県は85・2%で、「この差に疑問を持って」独自調査を開始。過去の報道等から、「長野県は手を挙げて横断歩道を渡る習慣が身についている」事が分かったという。
同じような結果が湘南地区でも出るかを調査するため、まずは地区内の横断歩道を確認。すると、信号機のある横断歩道は7カ所、信号機のない横断歩道は21カ所あることが分かった。
一時停止の調査当日は、21カ所のうち3カ所の横断歩道で、同協議会の自治会長部会、社会福祉部会、子ども育成部会の会員ら20人が、約1時間にわたり調査を行った。前半30分は手を挙げず、後半は手を挙げて、一時停止をする車両数にどれだけ差があるかを確認した。
停止率2割上昇
調査の結果(別表確認)、手を挙げない場合は61%だった一時停止率(手前側車線)が、手を挙げた場合は82%になった。同会では、「手を挙げてドライバーと目を合わせ、安全な場所で一歩踏み出す姿勢で待つと、さらに一時停止率がアップすることがわかった」と言い、調査結果を踏まえ4月から「信号機のない横断歩道では手を挙げる活動」を地域で展開し、交通事故防止につなげたい考えだ。
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