茅ヶ崎市まちぢから協議会連絡会の会長に就任した 細田 勲さん 赤羽根在住 80歳
「地域けん引するちからに」
○...自治会のほか地区社会福祉協議会や民生委員、PTA、体育振興会など地域の各団体が、課題を当事者目線で話し合い、解決に向けて活動している「まちぢから協議会」。市内12地区で活動する同団体をまとめる連絡会の会長に就任した。「多くの人が参加しやすい土壌を作るとともに情報発信も強化し、存在感を高めていきたい」と意気込む。
○...市内赤羽根で生まれ育った。実家は代々続く農家だが「幼い頃は身体が弱くて、家業を継ぐことは諦めました」。高校卒業後は、県内を拠点とする地方銀行に就職。主に営業マンとして地域を飛び回ったほか、新たなシステムへの移行などに力を振るった。2007年に亡くなった父の役目を引き継ぐかたちで自治会長になったことが、地域と関わるきっかけに。以来、小学校の学校評議員や社会福祉協議会の理事、自治会連絡協議会会長など、多くの役職を務めてきた。「妻からは『いつになったらゆっくりできるの』って呆れられるけれど、必要とされる限りは地域に恩返ししたい」と充実した表情を見せる。
○...リーダーシップの要諦は「互いを認め合うこと」という。「地域や団体によって意見が異なるのは当然。じっくりと聞いて、それぞれの希望が叶うように努力すれば、収まるところに収まる」と笑顔を見せる。
○...2男1女に恵まれ、現在は孫が8人。「自分の子ども以上にかわいい。成長が楽しみ」と目を細める。それだけに、2年以上にわたるコロナ禍が子どもたちへ及ぼす影響が気がかりという。「登下校の見守りをしていても、当初は下を向いて歩いている子が多かった。子どもたちは国の宝。地域ぐるみで見守り、育てていきたい」と言葉に力を込めた。
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