茅ヶ崎・寒川 社会
公開日:2022.11.04
湘南地区
まちぐるみIT化推進中
会議のペーパーレス化実現
湘南地区まちぢから協議会が活動の「IT化」を推進している。6年前から独自のホームページを運営。地区内の自治会や団体がリアルタイムに情報発信できる体制を整えている。9月には会議資料のペーパーレス化も始まった。
コミュニティセンター湘南(中島)で毎月1回、開催されている運営会議。10月16日の会議では、参加者がタブレット端末を操作して資料を確認しながら、議事を進行する様子が見られた。
同協議会では9月から、会議資料を全てホームページ(【URL】https://shonan-style.sakura.ne.jp/)内に格納し、パスワードで参加者だけが見られる仕組みを導入することで、ペーパーレス化を実現した。
事務局長の市場祐輔さんは「毎月22名の参加者に20枚の資料を配布すると1年で約5200枚になり、費用も10万円近くかかる。印刷や綴じ込み、配布といったスタッフの作業もなくなるうえ、欠席した人でも資料をすぐに見られるなど、メリットは多い」と話す。端末は市の補助金を活用して購入した。
6年前からHP運営
すでに会議の告知はメッセージアプリのLINEを活用。スケジュール管理もグーグルのカレンダー機能を利用する同協議会。県内でも珍しいIT化の取り組みが始まったのは7年以上前だ。広報部会のメンバーを中心に調査・研究を進め、2016年に「ほぼ独学」ながら独自のホームページを開設した。
その後は加盟団体の専用ページを作るなどコンテンツの充実を図るとともに、8つの自治会に「通信員」を配置するなど、情報発信の体制づくりを進めてきた。
また、高齢者にはデジタル機器の操作に苦手意識を持つ人も多いことから、スマートフォン販売会社スタッフを招き、講習会を行ったことも。今年4月にはスマートフォンでも見やすいデザインに変更するなど、ホームページの改良は続く。
IT化の狙いについて市場さんは「コロナ禍になった当初は、回覧板を回すことが出来ない時期もあった。誰もがすぐに情報を発信でき、またそこに簡単にアクセスできるというインターネットの特徴を生かした情報発信が地域においてもますます大切になると思う。取り組みを進めることで地域の絆を深め、災害や犯罪に備えていきたい」と話した。
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