戻る

茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2022.12.02

2022年度の神奈川の名工(県卓越技能者)に選ばれた
小池 照義さん
香川在住 70歳

熟練の技 磨き続ける

 ○…建築とび工に従事して50年以上。11月、その分野で熟練した技術を持つ第一人者を県が表彰する「神奈川の名工」に選ばれた。土留め工事や足場工事を数多く行い、茅ヶ崎市本村の八坂神社ほか寺社の基礎・補修工事を手掛けるなど、とび古来の工法を現在の工事に生かす優れた技能を有していることが認められた。建物を解体せずに移動させる曳家に携わった経験もある。技能検定委員として後進の指導・育成にも力を注いでいる。

 ○…市内出身。子どもの頃からとび職の父にくっついて歩き、小学6年生にして出初式ではしご乗りの妙技を披露した。「ご祝儀をたくさんもらい、若いとびよりお金が集まった」と思い出を語る。中学生になると、休日に仕事を手伝った。高校在学中に父が他界。卒業後は同業の叔父の下で約10年働き、腕を上げて独立した。父の名前「弘忠」に由来する「鳶弘」の代表を務める。

 ○…足場や鉄骨の組み立て、地山の掘削、コンクリート打設など建築の幅広い知識と技能が求められる作業。土地の形状や地盤条件などを考慮して施工計画と完成像を頭の中に描く。現場全体を監理するリーダーシップや他の技術者との調整力も欠かせない。「お客さんから相談を受け、どのように工事をしたらいいか考えるのが楽しい。工夫のしがいがあり、実に面白い仕事です」

 ○…茅ヶ崎鳶工業組合組合長を6年間務め、現在相談役。はしご乗りや木遣り唄の伝統芸能をつなぐ役割も果たしてきた。神輿が大好きで、1975年に愛好団体の輿鬼(こうき)会を結成し、浜降祭で仲間と「ドッコイ、ドッコイ」。仕事の書類やアルバムが整理された事務所では、引き出しに半纏や古い着物が大切に保管され、子や孫の写真もたくさん並んでいる。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    茅ヶ崎・寒川 人物風土記の新着記事

    茅ヶ崎・寒川 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS