ロシアの侵攻を受け、茅ヶ崎に避難してきたウクライナ人たちを支援しようと、茅ヶ崎在住の小学2年生の菅美優さんがこのほど、自ら発案した活動を通じて得た支援金を地元団体に寄付した。「得意」という折り紙作りを生かしたもので、およそ半年間をかけて集めたという。美優さんは今後、ウクライナ人たちとの交流の機会をつくりたい考えだ。
2つの支援団体と連携
今年4月に北鎌倉でウクライナ支援活動「heart1」を展開するポーランド出身の井上アンナさんと知り合い、支援のための募金活動に参加したのを機にウクライナ情勢に関心を抱いた美優さん。後に、避難民の受け入れを進める「Shonanloco」の共同創設者で、茅ヶ崎在住のダニエル・ドーランさんの活動を知り、直接話を聞いたことから、「自分にも何かできることはないか」と考えるようになった。
この2つの団体と連携を深めようと、美優さんは母の美紀さんと話し合い、「おりがみプロジェクト」と題した活動を発案。制作した折り紙作品を販売して収益を得ることや、ワークショップを開催して協賛を募る活動を4月下旬からスタートさせた。
美優さんは「世界中の平和と笑顔」をイメージした折り紙作品の制作に力を注ぐとともに、8・9月には周囲の協力の下、鎌倉市でワークショップを開催。多くの子どもたちを集めて折り紙を使ったフレームづくりに取り組んだ。
折り紙作品の販売による収益やワークショップでの賛同者からの寄付などにより、半年間で29人の支援者から2万7372円の支援金が集まり、11月3日には「Shonanloco」に、20日には「heart1」にそれぞれ半分ずつ寄付を行った。
美優さんは活動を振り返り、「ウクライナとロシアのせんそうが早くおわり、せかいじゅうにへいわとえがおがもどる日をねがい、おりがみでさくひんをつくりました」(原文ママ)と本紙にコメントを寄せた。
互いに文化交流を
今後は、茅ヶ崎でのワークショップの開催や、茅ヶ崎在住のウクライナ人から同国の言語や歴史、文化などを学んだり、美優さんが折り紙を教えたりするなど交流を図る場を設ける方針。
母の美紀さんは「茅ヶ崎に来たウクライナの人たちに安心して暮らしてほしい、そして笑顔になってほしいと、娘と私は願っています」と話している。
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