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茅ヶ崎・寒川 経済

公開日:2023.03.31

ものづくりの本質は「ひと」
(株)ミヤザワ宮澤泰隆さん

 1960年創業以来、「良きものづくり」の精神を受け継いできた「(株)ミヤザワ」。アウトソーシング事業(製造委託請負)は、全国の大手メーカーと取引実績があり、現在は15事業所を展開。段ボール事業においても、菓子箱から緩衝材、重量物用まで、あらゆるニーズに応えてきた。

 14年前から3代目社長として手腕を発揮した結果、売上げは右肩上がり。この10年で170%増という躍進を遂げた。

改革進める

 大学卒業後、段ボール業界大手・レンゴー(株)へ入社。営業やマネジメントを学んだ後、家業の宮沢紙工(株)へ。実務経験を経て、38歳で従業員800人の企業のトップに。

 社長就任と同時に手がけたのは、顧客・社会への貢献、働く喜びや感謝などを掲げた、経営理念と行動指針だ。また、現在の社名へ変更し、会社ロゴは漢字の「人」をモチーフにデザインした。

 「ものづくりの本質はひとづくり。どちらの事業もお客様からの『信用・信頼』がすべてで、その基盤となるのは『人財』です。お客様はもちろん、従業員にも『ミヤザワで良かった』と言われるよう、働きがいのある職場づくりや教育に力を入れています」

 こうしたリーダーシップは、茅ヶ崎青年会議所や神奈川ブロック協議会のトップを歴任してきた経験の賜物。「リーダーとして志を伝え、がむしゃらにやってきたことが今に生きています」

現場・ひとが好き

 「経営と現場が近い会社に」。その言葉通り、萩園の段ボール工場では営業改革や、現場のマネジメントに勤しむ。「自分の目で見て感じたい。要は現場やひとと関わるることが好きなんだな」

 今後も異業種である2事業を掛け合わせ、顧客のニーズや課題解決に応えるべく挑戦し続ける。

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