茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会
公開日:2023.06.16
保健所・保健センター
医療センター南に移転へ
2026年度 供用開始目指す
茅ヶ崎市は現在、保健所・保健センターの新設・移転に向けた準備を進めている。現施設の老朽化などが理由で、新たに整備されるのは地域医療センター南側。医師会や市役所など関係機関との連携強化を図るほか、子どもの発達や子育ての悩みに対応するこどもセンターも組み込む。2026年度の供用開始を目指す。
茅ケ崎1丁目にある現在の保健所・保健センターは、市が2017年に保健所政令市となった際に開設され、地域住民のための健康相談や健診事業を行う保健センター機能を兼ね備えている。
ただ、現在の施設は1971年の完成から50年以上が経過し、施設の狭さや老朽化が課題となっていた。
加えて神奈川県平塚保健福祉事務所茅ケ崎支所を借用し運営しており、無償貸与期間を過ぎた今年度からは、所有者である県に約700万円の使用料支払いが生じている。こうした状況を受け市は「市民のニーズに即した、より機能的で充実した施設整備を行う必要がある」として、新しい保健所・保健センター整備の検討を始めた。
整備地については、医師会などの入る「茅ヶ崎市地域医療センター南側敷地」と「現在の敷地」を中心に検討。「医師会などと隣接し連携がとりやすい」ことなどから、地域医療センター南側敷地に決定し、今年1月の市議会全員協議会にも報告された。
事業用地は敷地面積約3306平方メートル、建物延べ面積は約4400平方メートルを想定。今後は7月に新築設計業務委託契約を結び、来年6月までに基本設計・実施設計を策定。同12月から26年6月まで建設工事を行い、同年度中の供用開始を予定している。
こどもセンターも
新設する保健所・保健センターには、子どもの発達や子育てに悩みを抱える保護者の相談を受け、関係機関と連携して適切な療育につなぐ役割を担う「こどもセンター」も設置する。
同センターは市全域対象の施設だが、現在は、市南西部(今宿444の2)に位置し、通所するには交通の利便性が悪い。また同センターの相談件数は増加傾向にあり、現施設では希望の日程で教室を組むことが難しい状況が生じるなど、利用者のニーズに合った対応が難しくなりつつある。
こうした課題解消のため市は、新設される保健所内への移転を決定。「市役所と近く、保健所・保健センターと同じ建物にあることにより、関係部署とのタイムリーで緊密な連携が図られるだけでなく、発達に関して気になる子どもに気付いた際のつなげやすさも向上し、必要な支援を可能な限り受けられる体制を構築することができる」とする。
市担当者は「こどもセンターは竣工してから19年と比較的新しい施設だが、保健所の整備事業のタイミングを逃すと、将来にも対応できる適切な療育支援体制を確立することが非常に困難となる」としている。
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