女子学童軟式野球
田中心さんが県選抜に
｢東海岸さざなみ｣に所属

県選抜チームに選出され、笑顔で意気込みを話した田中さん＝３日、茅ヶ崎公園野球場

　東海岸小学校で活動する学童軟式野球チーム「東海岸さざなみ」に所属する田中心（こころ）さん（11）がこのほど、女子学童軟式野球の県選抜チーム「ＹＡＭＡＹＵＲＩ」のメンバーに選ばれた。石川県で７月25日から始まる「ＮＰＢガールズトーナメント２０２３全日本女子学童軟式野球大会」に出場する。

　２年生の頃、体験会に弟と参加したのを機に同チームに入部した。「初めは投げるのにも苦労した」というが、基礎練習からしっかり取り組むとみるみる上達。とりわけ守備が得意で、今では周囲から「捕り方がきれい」と評価されるほどに。チームでの練習だけでなく、自宅でもネットスローやティーバッティングに励むなど練習漬けの日々を送る。

　ポジションは遊撃手。内野はどこでも守ることができるが、「一番目立つし、内野の要だから」と志願した。攻撃ではリードオフマンとしてチームをけん引。「とにかく塁に出ることが優先。バットに当てて毎回ヒットが打てるようになりたい」と意気込む。

　茅ヶ崎・寒川で活動する女子野球チーム・茅ヶ崎アザレアでも主将を務めている。

先輩の活躍刺激に

　「ＹＡＭＡＹＵＲＩ」には選抜試験を経て選出された。応募のきっかけとなったのは、アザレアの前主将で、昨年県代表に選ばれた渡邉陽向さんの活躍だ。ガールズトーナメントの試合を家族で観戦し、１学年上の渡邉さんの姿を見て、自身も同じ舞台に立ちたいと「野球熱」が上がっていったという。「ガッツがあって負けず嫌い」と母の順予（まさよ）さん。そんなハングリーさが豊富な練習量を支えている。

｢全国大会楽しみ｣

　野球の魅力について「１点を取るために皆でつなぐところ。全員で、全力プレーで戦うところが楽しい」と笑顔を見せる。本番を控え、「今から楽しみ」と気合十分。つなぐバッティングで勝利に導きたい考えだ。「毎試合活躍したい。レベルアップできるように頑張る」。夢はファンである、メジャーリーガーの大谷翔平選手のような「見る人を興奮させるプレーができる選手になること」。順予さんは「失敗を恐れず、攻める気持ちを忘れず、楽しんで」とエールを送る。