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茅ヶ崎・寒川 社会

公開日:2023.08.04

「バリアフリーに海楽しんで」
サザンビーチで体験イベント

 車いすで水際まで移動が可能なバリアフリーマットの設置や水陸両用で使用できる車いす「モビチェア」を常設するなど、初のバリアフリービーチを実施しているサザンビーチちがさき海水浴場。障害のある人を招いた体験イベントが7月27日に行われた。

 企画したのは市民有志で結成する「ルアナ」。同グループでは、メンバーが共同でモビチェアを購入してイベントを開催するなど、2019年頃からバリアフリービーチの実現を目指して活動を続けてきた。

 この日のイベントもこうした取り組みの一環で、フェイスブックなどを通じて開催を告知したところ、地元はもちろん都内などからも参加者が集まった。

 東村山市から訪れた朝比奈初音さん(23)は、両親やスタッフとともにモビチェアで海水浴を楽しんだ=写真。

 母の志津子さんは「これまでにも葉山や由比ガ浜で海水浴をしたことがある。娘は波の音や風を感じることが好きで、海に入るとすごくいい表情をしているので、こうした機会があればまた来たい」と話す。

 またルアナ代表の川口美幸さんは「設備だけでなく、周囲の人の声かけやサポートによってバリアフリービーチは実現できる。誰もが海を楽しめる場所にしていきたい」とした。

 ルアナの活動については同グループのフェイスブック(https://www.facebook.com/luanainsouthernbeach/)で確認を。連絡はluana.chigasaki@gmail.comへ。

 市産業観光課によれば、これまでのモビチェアの利用は「週1回程度」という。

 利用の際は事前の予約などは必要なく、海水浴場管理事務所へ直接申し込みを(貸出時間は午前8時30分から午後4時まで)。

 同課担当者は「モビチェアは障害のある人はもちろん、高齢の方やお子さんでも利用できる。今年見つかった課題を踏まえながら、誰もが自由に安全に楽しめる海水浴場を目指して行きたい」と話している。

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