県立鶴嶺高校の卒業生で社会起業家として活動する菊池モアナさん=人物風土記で紹介=が9月30日、ちがさき市民活動サポートセンターでオンラインを併用して講演した。「救いたい想いが社会を変える!28歳の挑戦」と題し、タンザニアで若年妊娠によって退学したシングルマザーが働く場をつくり、自立を支援する取り組みや自身の歩みについて語った。会場では、佐藤光市長など約45人が耳を傾けた。
国際協力を志していた菊池さんは学生時代、就学率が低いアフリカに関心を抱き、大学在学中に
文部科学省の留学制度でイギリスとタンザニアへ渡航。タンザニアで子どもが学校を退学する理由を調査した。「15歳から19歳までの若年妊娠の割合が全体の約30%で、中絶の禁止や生理の貧困などが背景にある」と同国の状況を説明した。
26歳のときにタンザニアのプワナ州で生理用ナプキンを製造・販売する事業を起業。ナプキンが1パック売れるごとに現地の小中学生に1枚が寄付され、学校での性教育を無償で行う仕組みも整えたことを紹介した。
菊池さんは「タンザニアの全31州に工場を建てて、女性や生理の貧困だけではない、さまざまな社会問題を解決できるビジネスモデルを構築していきたい」と話した。
また、自身の活動について「人を助けてあげるという考えではなく、応援する気持ちを大事にしている」と述べ、「全ての制限を取り外したうえで、自分のやりたいことやその理由を突き詰めることで、自分らしく幸せな人生を歩むことができると思う」と語った。
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