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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2023.11.03

茅ケ崎市漁業協同組合の代表理事組合長を務める
真間 義嘉さん
中海岸在住 61歳

茅ヶ崎漁業の舵取り役

 ○…茅ケ崎市漁業協同組合の舵取り役となって約半年。就任後すぐにコロナが5類に移行したこともありイベント開催などのために、行政関係との調整にも奔走した。「やっとおちついてきたかな」と苦笑する。「茅ヶ崎の海はアクセスが良い。もっと知ってもらって、多くの人が遊びに来てくれたら」。2年後には完成予定の道の駅との連携の話もあがっている。「組合員とアイデアを持ち寄り、形にしていきたい」

 ○…生まれも育ちも中海岸。大学を卒業後、一般企業に勤め25歳で3代続く漁師を継いだ。幼い頃から早寝早起きの生活で、家で道具の手入れをする父や祖父の姿を見ていたため「戸惑いはなかった」というが、「今思えば自分が甘かったな、ということだらけだけれど、最初は厳しく頑固な父にどやされてばかりだったよ」と笑う。

 ○…漁業とともに、茅ヶ崎最古の海の家も経営する。1908年に別荘所有者から要望を受けて創業。曾祖父と祖父が富裕層に泳ぎ方を教えたり食事を提供したりしたのがはじまりだ。高度成長期には海水浴が夏のレジャーとして定番化。「夏の間は駅から海までが黒山の人だかりで、毎日が浜降祭のようだった」。夏の間は自宅を別荘として貸し出し、海の家で寝泊まりしていたこともあるそう。

 ○…近年では海底耕耘や稚魚稚貝の放流を行うなど、資源の保全活動にも力を入れる。漁業は全国的に後継者不足が危ぶまれるが「茅ヶ崎では、20代30代の若手が増えている」と目を細める。自身の息子は現在、一般企業で働く。「釣りが好きで、週末は知り合いの船の手伝いをしている。海は好きみたい」とにこり。今は、茅ヶ崎の漁業を盛り上げるために組合員たちの先頭に立つ。

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