神奈川県水道記念館（寒川町宮山）の館長に4月1日付けで就任した 伊東 祐治さん 香川在住 66歳
県営水道の歴史、伝えたい
○…国内初の県営広域水道として１９３３年に創設された神奈川県営水道。その歴史を伝える「水道記念館」の館長に４月１日付けで就任した。80年以上の歴史を有する寒川浄水場旧送水ポンプ所を利用したレンガ造りの建物内には、県営水道について学べる設備が揃う。「水道の大切さをもっと多くの方に知ってもらう施設にするとともに、後世に引き継いでいかなくてはならない重要な遺産」として啓発事業に力を入れていく。
○…茅ヶ崎で生まれ育つ。大学卒業後、神奈川県庁に就職。デパート等の販売動向をレポートしたり、商店街の集客アドバイス等を担ってきた。さまざまな課で仕事を進める中で、特に思い出深いのが、県庁のシステム管理や運用をしていた頃。「システムダウンしたら県民に迷惑がかかる」と、泊まり込みで作業をする日も多かった。元号が昭和から平成に変わるタイミングには「プログラムの書き換えに心を配った」と振り返る。相模原にある県水道営業所の所長で定年退職。その後、県観光協会専務理事や県商工会連合会専務を歴任した。
○…休日はパソコンいじりを楽しむ。オンラインゲームをしたり、音楽や落語のユーチューブを見て過ごすのが「至福のひととき」だ。２人の子どもは独立し、現在は７人の孫に囲まれている。「実は、６月にもう一人生まれる予定」とうれしそうに語る。
○…館内でおすすめしたいのが、水遊びもできる広々とした「庭園」。相模川の流れを表した小川の周りには、給水区域12市６町のシンボルツリーが植栽されている。「園児がお散歩で来てくれたりして、癒される空間」と目じりを下げる。「未来につなげていけるよう、愛される施設を目指したい」
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