第60回神奈川県看護賞を受賞した 山岡 澄代さん 茅ヶ崎市在住 60歳
「働ける限り、看護一筋」
○…県内の看護師、助産師、保健師の業務で顕著な業績をあげた人を表彰する「第60回神奈川県看護賞」を受賞した。茅ヶ崎市立病院の看護部長としてICT活用や業務効率化などに尽力したほか、退院前後訪問や産後ケア事業などを積極的に行ったことが評価された。「受賞を知ったときは信じられなかった。自分だけでなく、常に強い責任感を持って働く病院の職員全員が認められた結果」と話す。
○…横浜市出身。学生時代は対人関係が苦手だったというが、「あえてとことん人と関わる仕事に就こう」と看護の道に進むことを決めた。横浜市で看護師として就職し、その後茅ヶ崎市立病院へ。外科看護師として、手術を受けた患者の 皮膚トラブルや排泄の問題に直面したことが「もっと看護師として生活を支えたい」という思いにつながり、38歳の時に皮膚・排泄ケアの認定看護師の資格を取得した。「自分だけができても意味がない」と、学んだ知識と技術を次世代に伝え、教育にも力を注いできたという。看護師になって38年。「少なくともあと10年は続けたい」
○…現在は県看護協会湘南支部の理事や認定看護管理者教育運営会議の委員も兼任し、看護の未来を見据えた活動にも尽力する。「看護需要が増え続ける中で、人材不足が深刻になっている。いかに現役世代の看護師を支えていけるかが自分の役割」と、課題解決にも強い意欲を見せる。
○…多忙な日々を支えるのは、2年前から続けるウォーキングとランニング。休日だけでなく、出勤前にも欠かさない。「仕事でパワーを発揮するための体力づくりであり、ストレス発散」と笑顔を見せる。地域医療を支え続ける源は、日々の地道な努力と、揺るぎない看護への信念にある。
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