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茅ヶ崎・寒川 文化

公開日:2025.07.18

人生は神輿とともに
鶴嶺神輿愛好會会長 大川彰さん

 鶴嶺八幡社の鶴嶺神輿愛好會(鶴神會)の会長を務める大川彰さんは自他ともに認める生粋の「神輿好き」だ。

 「3歳から父親に連れられ、祭りに行くようになった」という大川さん。小学6年生になると身長が伸び、大人神輿を担ぐように。多くの祭りで神輿を担いでいると、そのうち顔なじみが増えていった。

 20歳になり、鶴神會に入会。住居は地区内ではなかったが、入会を認めてくれたという。「それからはもう鶴神會の皆と共に楽しく活動して神輿を担いで。神輿の回りに人が集まってくる。そうした環境、雰囲気がより大好きになった」と入会当時を振り返る。今でも神輿は担ぐが、伝統の継承を目的に後進の育成が中心になってきている。

 高校1年の長男の柚樹(ゆずき)さんも大の神輿好き。「『浜降祭の会場を見て来る』って、朝から友達と海に出掛けて行ったよ」と笑顔を見せる。「オレと同じで、神輿という趣味で仲間の輪が広がっているのかな」

 浜降祭も大好きだという大川さんだが、それだけに懸念も募らせる。それは近年の猛暑への対策や開催日程の在り方だ。開催日を3連休の最終日にすることによって担ぎ手が減ることや、また、猛暑による熱中症の恐れなどの点で「年を重ねてみて、本当に心配なる」と不安を口にする。

 それでも、「浜降祭は見に来てもらいたいし、ぜひ参加して神輿を担いで」と呼びかける。祭りの楽しさ、仲間のありがたさを神輿を通じて学んできた人生。その思いを多くの人に知ってほしいと願う。「まずは経験してみてほしいよね。そうすれば絶対にわかる」

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