茅ヶ崎・寒川 社会
公開日:2025.10.03
粗大ごみ処理施設建設工事
原画掲示しリサイクル推進
今宿小4年生が制作協力
茅ヶ崎市の粗大ごみ処理施設の老朽化により、市内萩園で先端の廃棄物処理システムを備えた新施設の建設工事が進む中、リサイクルなど市民意識の啓発を目的とした「アートプロジェクト事業」としてこのほど、原画が掲示された。
同事業は啓発原画を通じて施設への市民の関心を高めることや、「ごみの発生抑制・再使用・再生利用の推進」の醸成、また茅ヶ崎市環境基本計画の政策目標である「資源を大切にするまち」の実現を目的としている。
環境にかかわる、「ごみを少なくする」「ごみを分別する」「4Rの推進」をテーマに、同施設に近い今宿小学校の協力のもと、4年生3クラスが7月から制作を開始。家庭から持ち寄ったペットボトルのキャップや古紙などを使ったユニークな絵や、「リサイクル」をイメージしたオリジナルのキャラクターを描くなど独自性にあふれる原画3枚を手掛けた。現在、環境事業センター5階の見学者通路に掲示され見学することもできる(要予約/市環境事業センター【電話】0467・58・4299)。
新入社員も活躍
こうした中、同事業に尽力したのが工事の請負業者の一つである、亀井工業(茅ヶ崎市南湖)の宮山光さん(23)。今年4月入社の新卒社員だ。
宮山さんは前任から引き継ぐ形で工事担当者らと事業に参加。今宿小に足を運んで協力を要請するとともに、原画の作成に当たっては描いてほしいイメージを詳細に伝えるなど交渉を重ねたといいい、「発案から形にしていくことの難しさを感じた」と振り返る。
それだけに8月に原画が完成した際は、「感動した。モノづくりはこうしてできていくのだと学ぶことができた」と手ごたえを口にした宮山さん。同事業については「市環境基本計画の政策目標の達成に向けて、その一助になれたのでは」と話している。
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