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茅ヶ崎・寒川 文化

公開日:2025.10.31

鶴嶺高校吹奏楽部
創部初の全国大会へ
管楽合奏コン 「最優秀取る」

  • 全国出場へ意気込む生徒と顧問の渡邊教諭

 神奈川県立鶴嶺高校吹奏楽部が11月3日に東京・文京シビックホールで開催される「第31回日本管楽合奏コンテスト全国大会」の高校生A部門に出場する。創部以来初の全国大会出場を決め、生徒たちは練習に精を出している。

 同コンテストに参加したのは今回が初めて。同部の指揮者で顧問の渡邊良子教諭=人物風土記で紹介=が夏の吹奏楽コンクールで演奏した音源を生徒に内緒で提出したのが発端だった。渡邊教諭は「夏は結果が振るわなかった。せっかく残ってくれた3年生に申し訳なくて」と振り返る。

 提出した楽曲は「廻る天輪」。ペルシャ叙事詩に登場する英雄が息子と対決する悲劇の物語を表現した曲で、低音から始まり、ラストに向けて盛り上がる小編成用作品だ。渡邊教諭は「新譜だったので言わば冒険。出だしからソロが4つ続き、奏者を信じていないと選べない。ただ、評価が定まっていない曲だったからこそ、もう一度夏の音源で勝負してみたかった」。結果は「最優秀賞」で予選突破。「演奏の様子などを見ずに、音源を繰り返し聴いて評価する審査なので、『音楽』で選んでくれたと思う」と喜びを口にする。

 いま、3年生は全国出場を機に早朝や放課後の練習に余念がない。全国出場の知らせを聞いて飛び跳ねるくらい喜んだという元部長の大塚彩乃さん(3年)は「3年生にとって良い機会をもらえた。この曲で挑戦できるのなら悔いの残らない演奏で最優秀を取って終わりたい」と意気込む。渡邊教諭は「生徒たちは結果を恐れず、ドラマティックな演奏で観客を巻き込み、ぜひこの物語を完成させてほしい」と願いを込めた。

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