後世に残す資料守れ 博物館で燻蒸(くんじょう)作業
市博物館が、4日から15日まで休館し、館内を燻蒸している。所蔵する資料や展示物を虫やカビから守り、長く保存できるようにするためで、同館設立以来ほぼ毎年行っている、いわば”梅雨の風物詩”だ。
収蔵室の燻蒸には、文化財防虫防菌用認定薬剤であるアルプという液化ガスを気化させた薬剤を使用。各部屋を密閉してホースで薬剤を注入し、2日間燻蒸した後、活性炭に薬剤を吸着させて取り除く。展示室や事務室は、ブンガノンという比較的影響の少ない薬剤を噴霧し、殺虫殺菌処理をしている。
作業は、繁殖などで虫が活発に活動するのが春から6月頃であることから、毎年この時期に行われている。
博物館の栗山雄揮さんは、「資料をしっかりと保存し、未来の市民に手渡していくことが博物館の仕事としての大きな柱」と話す。
休館明けの16日からは、1階で「平塚の地盤と活断層」と題した特別展を開催。震災以降売り切れとなっていた平塚の地盤図も、今回再販売する。
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