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公開日:2025.12.26

拾って運気アップ
大和駅前の「ラッキー箱」

  • 「ラッキーボックス」の前に立つ小島代表(右)と市職員=15日・大和駅北口

 「みんなで大和をきれいに」との願いを込めた「ごみ拾い専用回収箱」の取り組みが始まり12月4日でひと月が過ぎた。大和駅北口の交番近くにある、一般のごみ箱と一味違った回収箱が市民の美化活動を後押ししている。

 市はごみ拾いを「運気を上げる」行動とする清掃イベント「LUCKY GET 大作戦」を、今年8月に実施した。これになぞらえ、専用回収箱には「ラッキーボックス」の愛称が付けられた。

 この回収箱は、一般のごみ箱とは役割が異なる。市によると、歩行者が道に落ちているごみに気がついた際、「見て見ぬふり」ではなく「自ら進んで拾う美化意識を一人ひとりに持ってもらう」のが狙いだ。

 市職員が手作りした回収箱は可燃ごみ、ペットボトル、不燃ごみの3種類に分かれ、高さはそれぞれ1・2メートル。前面には大和市をホームタウンとするサッカーJリーグ横浜F・マリノスの公式キャラクターもあしらわれている。

「体重計」で管理

 特徴の一つがごみの「見える化」を実現する技術の導入。それぞれの箱には、集められたごみの量を自動計算しデータ化できる「企業の体重計」が搭載されている。これは市内のIT企業「株式会社ケイ・システム」(桜森)が開発、販売しているもの。

 同社の小島啓義代表(48)は、これまで市の清掃イベントに協力してきた経緯から今回、体重計を無償で提供することを快諾した。中小企業の廃棄物削減やSDGsの推進が期待されるこの技術により、回収箱の成果が随時管理されている。

 集計されたデータによると、11月8日から12月8日までの1カ月間で、不燃ごみが14・2キロ、ペットボトルが11・6キロ、可燃ごみが8・6キロ回収された。

 市担当者は「こうした数値を公表し、回収箱の周知強化や、市民の皆様に美化意識の向上を呼びかけるなど、データを有効に活用したい」と話している。

 小島代表は「こうしたごみ専用回収箱の取り組みは、他市では珍しいと思う。ごみのない街を皆で目指していきましょう」と呼びかけている。

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