平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2012.06.28
7月開幕のガールズケイリン選手
中山麗敏(りーみん)さん
市内在住 30歳
「中華鍋からハンドルへ」
○…「自分の脚で時速60Kmのスピードを出せる。でも脚だけではだめ。展開も結果を分ける」と、競技の魅力を語る。競輪学校を卒業後、平塚競輪場をホームバンクにした。「毎朝バンクで、男子選手が一緒に練習させてくれる。千mのタイムも4秒縮まった」と感謝。関西出身ならではの達者な話術で、随所に冗談を飛ばしながら囲み取材の報道陣の笑いを誘う。「師匠(遠澤健二選手)からも、『口よりも脚を回せ』とよく怒られる」と、舌を出す。
○…実家は大阪御堂筋近くで中華料理店を営む。経営者を志し、MBA取得を目指して渡米。留学先で学問に負けず熱を上げたのが女子ボクシングだった。中学、高校時代に陸上の砲丸投げや円盤投げで全国大会に出場した自慢の運動神経が光り、2戦2勝。夢の一つだったスポーツ選手の道が開かれたかに思えた。その矢先、体調などを理由にドクターストップ。失意のうちに帰国した。
○…「帰国後はショックで家に引きこもっていた。そんな時、友人が趣味のロードバイクに誘ってくれた」と話す。27歳、自転車との出合いだった。「その友人というのが格好いい男の子で。もう行くしかなかった」と、しっかりオチをつけて話す。ロードバイクを始めてすぐにアマチュア大会に初出場し、そこで優勝。旺盛な好奇心はバンクにも向けられ、競輪学校の門を叩いた。「年齢的にもスポーツ選手になる最後のチャンス。これを逃したら、一生中華料理店の店長だと思った。『握るのは中華鍋からハンドルへ』ですよ」。
○…平塚の新生活も楽しい。「海もあってのんびりしている。競輪ファンも多く、気晴らしの外食の席で声をかけてくれる人もいる。温かい街」と話す。女子競輪が五輪種目になったことで、夢は膨らむ。「ガールズケイリンの選手と切磋琢磨して上を目指したい」と、力を込めた。
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