ボクシング全国大会制す 金旭中の諏訪佑さん
金旭中学校3年の諏訪佑さんが、兵庫県加古川市で10日に行われた「第2回全日本幼年ボクシング大会」男子中学生の部に出場し、63kg級で優勝した。
試合は、圧勝だった。1ラウンドで開始早々強烈なパンチを繰り出すと、対戦相手が鼻血を出してドクターチェックが入り、試合が2度の中断。再開後も優勢を保ち、2ラウンドに入って1分19秒でダウンを奪い、勝利を収めた。諏訪さんは「1ラウンド目は相手の出方を見ながら徐々に攻めていたけれど、2ラウンド目で一気にエンジンが全開になった」と言う。
今年に入ってからは、受験勉強の追い込みで週に1〜2回しか練習ができなかった。「練習量はともかく、身体を動かせないので体重ばかり気にしていました」と話すように、勉強の合間に、急に外に走りに行くこともあったという。
第1回目の同大会では2年生のときに出場して優勝しており、今大会で二連覇。同じく2年生で出場した「第5回U-15ボクシング全国大会」でも優勝しており、3度の頂点に立って中学校生活を終える。
「高校に行っても、世界チャンピオンという目標は変わらない」と力強く語る諏訪さん。諏訪さんが通うチームテンカウントボクシングジムの鳥海純代表は、「彼にとっては全国優勝もただの通過点。今では子どもというより、1人のボクサーとしての風格が漂っていますよ」と、期待を寄せる。
「細かな目標を設定すればその都度一旦止まることになり、その間に追い越される。大きな目標に向かって、どんどん追い越していく側になりたい」。一番高い頂を目指す戦いのゴングは、もう鳴らされた。
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