42か国、560人の留学生が通う東海大学湘南キャンパスで「国際フェア」が11月28・29日、開催された。教室ごとに中国や北欧、スペイン、モンゴル、サウジアラビアなど19か国から来た留学生が展示ブースを用意。自国について知ってもらいたいと民族衣装を身にまとい、伝統工芸品などの展示の説明や、手作りの郷土菓子を振る舞って学生や地域住民をもてなした。
色とりどりの糸で編まれた絨毯が目を引くカザフスタンブースで、日本人学生と手作りの菓子「チャクチャク」を配っていたジャドラさんは「カザフスタン留学生は少なく、学科の友人の助けがありがたい」と流暢な日本語で話し、「砂漠の国というイメージを持たれるけどそれだけじゃない。みんなおしゃれが大好きでカラフルな国です」と笑顔で郷土愛をアピールした。
祭りの縁日をテーマにした日本ブースは留学生への学生ボランティア団体「TICC」とタイ、バングラディシュの留学生が運営を担当。「TICC」で活動し、今回のブースの責任者を務めた荒井詩穂さんは「留学生が自分から進んでポスターの作成をしてくれたのが嬉しかった」と振り返り、参加した留学生のイマンさんは「ブースに飾る富士山の切り絵は作るのが大変だった。展示が終わったらもらって、家に飾りたい」と達成感をにじませた。
アジアや中東のブースに漂うスパイスやココナッツの香り、アフリカブースから聞こえてくる打楽器の音色など各国の文化や言葉が飛び交う会場を前に、同大で留学生の日本語教育を行う小林尚美さんは「自分のことを発信し、教え合う貴重な場。普段はおとなしい子が民族衣装を着て楽しそうにしていると嬉しい」と目を細め、留学手続きなどを行う国際課職員の水谷幸恵さんは「日本人学生が留学に興味を持つきっかけになれば」と話した。
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