旭小学校(河内307・宇野雄子校長)正門横の楠(くすのき)は、樹齢150〜180年と推定される同校のシンボルだ。木を後世に引き継いでいこうと、児童らの手により「くすのき広場」が整備され、2月24日、関係者を招いて完成記念式典が開かれた。
旭小学校は、1901年に山背小学校と公所小学校が合併し、現在地に開校。楠は開校当時に植樹され、県知事から贈呈されたという説や、日露戦争戦勝記念として県が寄贈したという記録など諸説あるという。73年に校舎建て替えに伴い現在の場所に移植。高さ約15m、幹周3・5mまで成長している。
校歌の歌詞や児童会の名称などに取り入れられ、学校のシンボルとして扱われてきた楠。しかし近年、木は隣接する飼育小屋のフェンスで囲われ、更に飼育小屋が使用されなくなったことで、児童らが近付かなくなっていた。
そこで昨年4月、同校児童会くすのき委員会が「楠には2百年先も子ども達を見守ってほしい」と「くすのき再生プロジェクト」を発足。公益財団法人かながわトラストみどり財団を通じ、公益財団法人国土緑化推進機構が行う、学校環境緑化モデル事業に認定。株式会社ローソンが店頭で集めた募金からの寄付金が活用され、「緑と水の森林ファンド」事業助成金50万円の交付を受けた。
8月、樹木医に健康診断を依頼した結果、木の状態はおおむね良好も、土の乾燥などが見られ、土壌環境改善が必要と判明した。
フェンスの撤去、手作りのウッドチップや集めた落ち葉を使用しての土壌整備、周囲の花壇作りなどに児童が取組み、完成した広場は「くすのき広場」と名付けられた。
24日に行われた式典にはかながわトラストみどり財団など関係者が招かれ、くすのき委員会委員長の沼田翔くん(6年)は「自慢の広場になった。様々な方の協力がなければ出来なかったこと。在校生達に引き継いでいきたい」と挨拶した。
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