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平塚・大磯・二宮・中井

公開日:2015.04.16

(株)猪股履物店が100周年
 「お客様の信頼のもとに」

  • 100周年の節目にリニューアル。商店街アーケード撤去に合わせ、テントも新設。

 駅前ロータリーの一角で、平塚市発展の歴史を見続け、また紡いできた店舗がある。その名は「(株)猪股履物店」。大正時代に創業。戦火をくぐり、バブルを越え、今年、100年を迎えた。「祖父母、両親が守ってきた店。これからもお客様に愛される店でありたい」と猪股社長は笑顔を見せる。



 同店には2つの名がある。1つはこだわりの品を広く提供したい、と「荘園」を意味する「LESCLOS(ラ・クロワ)猪股」。もう一つは店頭の一番上に掲げられた屋号、「作」の字。初代社長作次郎氏の名を、3代目の繁雄氏が戦後掲げたものだ。



 祖父作次郎氏が大正3年に始めたのが元祖「猪股履物店」。当時は和装で、皆下駄や草履履き。タイヤを貼り耐久性を持たせた「タイヤ裏」と呼ばれる草履が人気だったという。戦後、高度経済成長の中でニーズに合わせ、店名も「ラ・クロワ猪股」に変更、靴の取り扱いもスタートした。



 店の歴史を振り返り、長期経営の秘訣は「祖父母、両親が大切にしてきたもの、お客様、お取り引き様からの『信用』でしょうか」。お客様の信頼を裏切らないこと。それは市内多数の団体で会長などを歴任した父、繁雄氏と、今年91歳を迎え今も現役の母、里子さんからの教えでもある。



 いつの時代も常に目線は「お客様」。取り扱うのはどれも社長自身が「満足いく靴と鞄を」とこだわった自信の品だ。「うちのお客様は、値段も、歩きやすさも、かわいさも、耐久性も、と良い意味で欲張りな方が多い。これからも、お客様に満足してもらえる店でありたい」と笑顔で語った。

 

猪股履物店

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