母の日や婚礼シーズンを控え、贈答用に人気が高いバラの出荷がピークを迎えた。市内のバラ農家は、元気よく生育した花の収穫作業に追われている。
父親の代から続く「吉川ばら園」(城所459)の吉川浩一さん(46)も、ビニールハウス内で摘み取りを急ぐ。消費者の需要に応えようと多品種を扱い、ハウス内では色とりどりのバラが香りを放つ。この時期はハウス内の温度が30度を超えることもあるといい、収穫は体力勝負だ。
今年は4月上旬の天候不順で作柄への影響が心配されたが、「お陰様で例年通りの良い出来栄え」と吉川さん。JA湘南の農産物直売所「あさつゆ広場」(寺田縄)や「南関東花き園芸卸売市場」(厚木市)への出荷用に、1日1500本近いバラを収穫している。
同園では結婚式用のブーケを制作したり、商品に適さない規格外の商品をフラワーアレンジメントとして活用したりと、手塩にかけて育てたバラの販路開拓にも力を入れる。「薔薇を購入した方、受け取った方に笑顔になってもらうことが醍醐味です」と吉川さんは話している。
平塚産のバラは県内トップクラスの生産量を維持しており、JA湘南のバラ部会では14軒の農家が生産を続けている。
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