平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2015.08.20
ビーチバレー引退後、ガールズ競輪選手としてデビューした
尾崎 睦さん
平塚市出身 30歳
風裂き グランプリ女王へ
○…国内屈指のプレイヤーとして五輪を目指したビーチバレー引退後、バンクを疾走する競輪界へアスリート人生の新天地を求めた。川崎競輪場で迎えた7月のデビュー戦は、先頭に立ち後続を引っ張る得意の展開に持ち込んだが、結果は惜しくも2着。前を行く先輩選手を必死に追ったラスト1周を振り返り、「脚力と勝負所での駆け引き、すべてが力量不足だった」と唇を噛んだ。
○…周囲に背中を押されて「最初から上手くいくわけない」と、覚悟して新たな舞台に飛び込んだが、ブレーキのない自転車を操って繰り広げる時速70Kmのスピード勝負は、少しの気の緩みで大事故に。「怖い」と感じる一方で、練習の積み重ねで日ごとに良くなるタイムに競技の魅力を見出した。「気持ち一つで良くも悪くもタイムという数字で表れる」と持ち前の負けず嫌いに火が点いた。現在は練習拠点の平塚競輪場で師匠と慕うベテラン選手の指導のもと、男性選手に交じって汗を流す。
○…ビーチバレー選手時代からアスリートとして活躍できるのは、家族のサポートがあってこそ。食事面で健康管理を支えてくれる母と自身の新聞記事のスクラップを欠かさない父へ感謝の言葉を並べ「両親は頼もしい応援団」と笑う。競輪選手のスタートラインに立った今、目標は成績上位7人が出場する「ガールズグランプリ優勝」。賞金で四輪駆動車の購入を夢に描き、「運転席から女性が降りてきたら格好良いじゃないですか」と笑顔が弾けた。
○…「すべてを出し切るレースがしたい」と、先頭でレースを引っ張る『先行』の戦術にこだわる。風の抵抗を物ともしないで突き進む脚力と、虎視眈々と前を狙う後続選手の重圧に負けない強い気持ちを必要とする戦術だ。「競輪を知らない人に感動や勇気を与える選手になりたい」。2戦目は結果3着に終わったが、「悔しいけど、内容は満足」と手応えを感じている。
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