「第４回三十路式」の実行委員長を務める 前田 薫里（かおり）さん 中里在住 29歳
旧友との再会 絆を再確認
○…就職や結婚、出産など、人生の転機を経験して迎える人も多い30歳の年に、友人同士の絆を再確認してもらおうと「第４回三十路式」（１月24日（日）、大磯プリンスホテル）を開く。平塚市と大磯、二宮、中井の３町に縁のある６５０人が集うイベントを目前に控え、「大勢の人が参加してくれて嬉しい」とにこやかだ。「30歳は、実りのある40、50代を過ごすための第一歩」と話し、成人式から10年の節目にふさわしい式典にしたいと意気込む。
○…40人を超える有志の実行委員とは毎月仕事帰りに顔を合わせ、運営に向けて議論を重ねてきた。中学時代の教師から寄せられるメッセージを綴った冊子は、委員と共に恩師のもとへ足を運び、顔写真などを集め回った。また、「頑張っている同級生を応援して、盛り上げる機会を作りたかった」と、地元出身の同級生による音楽ライブや画家を招いたパフォーマンスなども新しく企画した。周囲には子育てに奮闘する同級生も増えてきたが、「近くに住んでいるのに、同級生のママ友同士が疎遠という話を聞きます。三十路式を、ママ友を増やす場としても活用してもらえたら」と女性ならではの意図もある。
○…春日野中学校、大磯高校へと進学し、大学卒業後は東京の不動産会社や、佐賀のテレビ局で勤務した。28歳で平塚に戻り、現在は湘南ケーブルネットワークでディレクターとリポーターを担当。局の顔として地域情報を届けている。「人柄や場所も含め、平塚が好きだから頑張れます」と充実した日々を送る。
○…社会に出て経済的に自立し、20代を駆け抜ける中で周囲の環境は一変した。だからこそ、「10年前では分からなかった友人の大切さを、この歳でようやく分かってきた」と振り返る。”ハタチ”のころに描いた10年後の自分に、少しでも近づけただろうか。旧友との再会を待ちわびる同級生とともに、自らの成長を見つめ直す。
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