ハマグリが生息する環境に戻そうと平塚市漁業協同組合が5月23日、相模川河口周辺で稚貝1万6000個の放流を行った。
この取り組みは、地元のベテラン漁師から50年ほど前にハマグリが浜辺でよく獲れていた当時の様子を聞いたことがきっかけ。漁師の協力を得て、千葉県で育てられた3cmほどの稚貝を、ひらつかタマ三郎漁港から湘南ベルマーレひらつかビーチパーク間の水深6〜7mの場所に放流した。
市漁協では、ハマグリが生息できる環境を整えることは、貝類を捕食する他生物が住みつくなど水産資源全体に好影響を与えると考え、4年前から放流を実施。ダイバーから「2枚貝を見た」という報告を受けているが、思い描いたほどの成果は出ていないという。
近隣の藤沢市では放流したハマグリが産卵するなど成功事例もあり、市漁協では土砂の堆積で硬くなった海底を耕す『海底耕うん』を継続するなど、貝が育つ環境改善にも努めている。
市漁協では「浜辺で貝を見つけた場合は、海に戻してください」と呼びかけている。
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