市内の図書館で、読書の秋を彩る展示が実施されている。北図書館(田村3の12の5)では「『食道楽』の家系 村井弦斎、多嘉子、米子の著作」(11月13日(日)まで)、中央図書館(浅間町12の41)では「妖怪〜変化するものたち」(11月29日(火)まで)が実施されている。
北図書館では、開館25周年を記念し、初の特別展「『食道楽』の家系 村井弦斎、多嘉子、米子の著作」を実施している。
村井弦斎はラブストーリーに、食に関するうんちくや料理の作り方などを織り交ぜた小説『食道楽』を著作にもつ、明治を代表するベストセラー作家。1904年から、63歳で死去する27年までを、現在の八重咲町で生活していた。広大な敷地内では農園を作り、家畜を飼い、自らの生活で『食道楽』の世界を再現した。
今回の展示では弦斎の妻・多嘉子と、NHKに勤務し、登山家としても名を馳せた長女・米子の著書にもスポットを当て、弦斎の生活ぶりや影響を伝える、多嘉子や米子の著作も紹介する展示になっている。1907年(明治40年)発行の『弦斎夫人の料理談』の和綴り本や、復刻版の『食道楽』が、色鮮やかな表紙とともに並んでいる。
展示されている著作はすべて丸島隆雄館長(54)が個人所有しているもの。丸島館長は人物史の研究もしており、「長女の米子は元祖山ガール、妻の多嘉子も弦斎を上回る料理の腕前で執筆活動を支えた一人。ぜひ知ってほしい」と、配布中のパンフレットには自作の解説まんがも掲載している。
「百鬼夜行絵巻」など神奈川大の所蔵資料も
中央図書館1階ホールでは、神奈川大学・平塚市交流事業特別展示として、「妖怪〜変化(へんげ)するものたち」を展示中だ。神奈川大学が所蔵している「変化」をテーマに集められた蔵書や「百鬼夜行絵巻」(真珠庵本)のパネルが掲出され、妖怪の名前や、当時の表現についての解説文とともに楽しむことができる。
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