平塚市が優秀な起業プランをコンペ形式で選定し、経営者の卵を支援する「Hiratsuka フレッシュビジネス認定コンペティション」で先月26日、飲食店従業員の藤田美佐さん(50)=南金目在住=の事業計画「ROCCO(ロッコ)」が認定された。同日、藤田さんは落合克宏市長に事業のプレゼンテーションを行った。
イタリア語で「休息」を意味する「ROCCO」は、「大人と高齢者がくつろげる喫茶店」をイメージ。「一般的なカフェは若者が多く、敷居も高かった。大人1人でふらっと入れ、リフレッシュできる店にしたかった」と、座席数も15席の小さな店舗に仕立てる。
事業の発端は、70代の母親と食事に行ったときだった。「これは食べられない」「違う惣菜を食べたい」と話す母を見て、「高齢者の方が気軽に外食を楽しめる場所を作ろうと思った」と、プランに思いを込めた。
ROCCOでは、見た目も普通の食事と遜色なく、栄養価を考慮した新しい介護食「スマイルケア食」を中心に、定食や洋食など朝〜夕食メニューを展開。市内イタリアンレストランで磨いた腕を生かして作るハーフサイズピザやショートパスタ、塩分濃度を抑え、薬味を活用したハンバーグなど、高齢者でも食べやすい料理を考案するという。
アイドルタイムには、チョークアート教室やスマイルケア食を使用した料理教室などを開催。イベントやサロン活動の場として提供することで、「地域の憩いの場として活用してほしい」と藤田さんは話す。
今年3月に旭や金目地区で開店を目指すといい、「地元に根付いたお店にできるよう準備を進めたい」と意気込んでいた。
2013年度から行われている同コンペでは、これまで4件の事業を認定。認定後は専門家による経営支援や30万円の奨励金などが交付される。
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