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平塚・大磯・二宮・中井 社会

公開日:2017.03.30

平塚ろう学校
自作ポスターで手話紹介

  • 「ありがとう」の手話をする山口教頭

  • 児童が制作したポスター

 自分たちが使用する言葉を多くの人に知ってもらおうと、県立平塚ろう学校小学部5・6年生の児童20人が、イラストを交えて手話を紹介するポスター「楽しい手話」を制作した。



 「『買い物するお店の人が知っているとうれしいな』と思う表現を、生徒自らが考えて掲載しています」。児童らのポスター制作を見守ってきた山口高一教頭は説明する。A1判カラーのポスターには「なにをお探しですか」「大丈夫ですか」など、日常会話で使用する手話が並ぶ。例えば「ありがとうございます」を表現するときは、「左のこうに右手を当てて、上げる。顔はにこにこする」と、言葉や大きなイラストを交えて解説している。



 「警察署」や「コンビニ」など、場所を示す10種類の手話が登場するほか、50音を表す指文字表も作成。手話の表現をわかりやすく説明するのに苦労したといい、「生徒たちはどの部分をイラストで表現するか、とても悩んでいました」と山口教頭は話す。



 完成したポスター200部は当初、近隣のコンビニや薬局、小学校などに配布してきた。今年1月に県教育委員会に持参すると、「とても良いもの。広く活用したい」と評価を受け、手話言語普及啓発活動の一環として、3月から県内全ての公立小・中学校など約1300校に配布されている。



 山口教頭は「ポスターをきっかけに、手話でコミュニケーションが取れる社会になるよう、学校として取り組んでいきたい」と話していた。

 

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