昨年市内で発生した振り込め詐欺の認知件数が前年比23件増の57件、被害総額は700万円増の1億6600万円だったことが平塚署への取材で分かった。
振り込め詐欺には、肉親をかたり代理人が被害者のもとへ現金を取りに行くオレオレ詐欺や、公的機関の職員を装いATMへ誘導し振り込ませる還付金詐欺などがある。
最近では「あなたのキャッシュカードが被害に遭っている」と犯人が電話で偽り、被害者からカードを受け取って暗証番号を聞き出す「キャッシュカード手交型」が増えている。
同署生活安全課によると、オレオレ詐欺や還付金詐欺は、被害者が金融機関で高額の引き出しや振り込みをするため、犯人側にとっては現金をだまし取るまでに時間を要すうえ、係員によって水際で被害を防がれるリスクも少なくない。
一方、キャッシュカード手交型は、被害者が金融機関に行く手間がない分、従来の手口より短時間で現金をだまし取ることができる。さらに、被害者に詐欺を疑う猶予を極力与えないで済むメリットがあることから、「昨年から手交型の割合が増えてきている」と担当者。市内の認知件数のうち、手交型はおよそ4割だった。
平塚署では金融機関だけでなくATMを設置する市内のコンビニエンスストアにも協力を要請し、不審者の取り締まりを強化していく考え。担当者は「現金やカードを他人に絶対渡さないで、まずは110番を」と呼びかけている。
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