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公開日:2018.01.25
中勘助の文学碑 建設へ
有志団体が募金始める
「平塚ゆかりの作家 中勘助を知る会」(大藏律子会長)が2月1日から、桃浜公園に勘助の文学碑を建設するための募金活動を始める。180万円を目標に協力を呼びかける。
小説『銀の匙』の作者として知られる勘助は1924年(大正12年)〜1932年(昭和7年)、現在の浜岳中学校の東側に居を構えた。日記体の随筆『しづかな流』には当時の生活が詩情豊かに書き残されている。詩作は平塚時代が最も多く、191篇にのぼる。
同会は2013年に発足し、詩集『中さんの散歩道』の発行をはじめ、講演会や文学講座を開催。勘助との縁を掘り起こしてきた。
文学碑は高さ1m×幅1・3m程度。「しづかに時の過ぎてゆくのをみるのは しづかな流をみるやうにしづかである」という一句を勘助の直筆で刻む。2月28日まで建設費を募り、5月中旬に着工、7月中旬の竣工を目指すという。
同会は「海岸地区の豊饒な自然を活写した詩がたくさん詠まれていることは平塚の文化遺産のひとつ。末永く存在する文学碑が必要だ」としている。
募金は個人1口2千円で団体1口5千円〜。問い合わせは同会事務局【電話】0463・31・4691へ。
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