神奈川大学の学生が、地元商店主団体「平塚あきんど塾」と連携し、若者の目線を商売繁盛につなげるプロジェクトに取り組んでいる。27日には、駅前商店街を散策した。
このプロジェクトは昨年に続き2回目。同大の山岡義卓特任准教授の教養演習として4月から始まり、経営学部の2年生17人が参加している。
学生らは、2〜3人のグループに分かれ、あきんど塾に参加する▽鳥仲商店(黒部丘)▽中秋蒲鉾店(紅谷町)▽陶磁器工房器楽(田村)▽伊藤金物店(紅谷町)▽湘南いぶし(千石河岸)▽東曜印房(明石町)▽相州長屋(宝町)の7店舗を取材。約3カ月をかけて担当店舗の魅力をレポートにまとめ、店が抱える課題解決の提案をする成果報告会を行う。
今回のまち歩きは、学生が実際に商店街を歩くことで平塚の歴史や商店街の魅力を知ってもらうことが目的。学生らは山岡准教授やアドバイザーの説明を受けながら、鳥仲商店や中秋蒲鉾店などをめぐった。
駅前商店街では、伊藤金物店の伊藤昌博代表取締役が案内人を務めた。駅北口がかつて墓地だったことや、紅谷パールロード商店街に歩道と道路の段差がないのは地元市民の働きかけがあったことなど紹介していた。
また伊藤さんは、平塚駅ができるまでは、平塚八幡宮から平塚の浜まで、一本の通りとして市民に親しまれていたことや、第二次世界大戦中の平塚大空襲で自身の祖父が平塚八幡宮に逃げ込んだことで助かったことを伝えていた。「平塚のまちづくりも戦争も、すべて合わせて平塚の歴史。こうした歴史を自分たちも大切にしなければならない」と伊藤さんが呼びかけると、学生は胸を打たれたように、うなずいていた。
市内平塚出身の加藤美紀さん(19)は「インターネットで下調べをして臨んだが、実際に話を聞くと知らないことがありおもしろかった。これを参考に良い提案ができれば」と7月の成果報告会に向けて意気込んでいた。
|
<PR>
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>