平塚駅前周辺の商店主が講師となり、専門店の知識や技術を市民に教えるイベント「平塚まちゼミ」。9月20日から始まる第3回の開催に向けて、「まちゼミ広報サポーター」がイベントの魅力発信に奮闘している。
愛知県岡崎市の商店会で発祥した「まちゼミ」は、商店街活性化の有効な手法として全国300カ所以上で行われている。市民にとっては生活に役立つ知識が得られる一方、商店にとってもこだわりを伝えファンを獲得するきっかけになる。
平塚市では昨年1月に19店舗22講座で初開催され人気を博した。第2回は、同年10月に37店舗46講座、第3回は、39店舗55講座を予定し、回を追うごとに規模を拡大している。
広報サポーターは、第2回の開催が決まった昨年春に、まちゼミ参加店有志6人と平塚商工会議所、市商業観光課の職員を合わせた8人で発足した。「第1回が好評だったことで手ごたえを感じ、より多くの人にイベントを知ってもらいたかった」という。講座を紹介するチラシの原案から、配布方法に至るまでを吟味。公式フェイスブックページを開設し、その運営も担っている。
東京都世田谷区の尾山台まちゼミ実行委員長で各地でノウハウを提供している高野雄太さんも「商工会議所が事務局機能を担保しつつ、商業者が考え実行するべき所は商業者がやる。平塚のサポーターの頑張りと横の連携の強さは目を見張るものがある」と評価する。
今回新たな試みとして、子育て層を呼び込むために、市内小学校にチラシ配布を依頼。さらに今年6月からはフェイスブックを駆使し、SNS上でもファン獲得を目指して活動している。ウェブを担当するサポーターの八木賢一さん(だるまや京染本店)は、「メンバーと協力し、1カ月間で15回を目安に過去の講座の様子や市内のイベント、できごとなどを投稿している。現在400ほどだが、1000いいねを目標に情報を充実させていきたい」と話している。
事務局を務める商工会議所職員は「第3回は親子で参加できる講座も増え、それぞれのお店らしさが光る内容になっている。市内はもちろん、より広く周知し、市外からも平塚に人を呼び込みたい」と意気込みを語った。
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